弟妹の障害者手帳

 ゼロ

 身体障害手帳1級

 精神障害者手帳1級

 知的障害手帳1級

 身の回りのことは、母さんにしてもらう

 

 ワン

 身体障害手帳2級

 精神障害者手帳1級

 知的障害手帳1級

 身の回りのことは、父さんにしてもらう

 

 ツー

 身体障害手帳2級

 精神障害者手帳1級

 知的障害手帳1級

 身の回りのことは、おじいちゃんにしてもらう

 

 スリー

 身体障害手帳2級

 精神障害者手帳2級

 知的障害手帳2級

 身の回りのことは、母さんにサポート

 

 フォー

 身体障害手帳2級

弱視の14歳の妹

 ゼロは母さんに食べさせてもらい、ワンは父さんに食べさせてもらい、ツーはおじいちゃんに食べさせてもらっている。

 スリーはスプーンやフォークを使えるが、食べこぼしが多いために、ピンクの可愛いエプロンを母さんにつけてもらい、コップがどこにあるかわからないために、母さんにとってもらう。

 

 僕は、14歳の妹であるフォーの面倒を食事中に見てる。

 今は、セブンやシックスとファイブはこの中にいない。

 フォーは0、04の弱視であるために、ゼロやワンとツー程ではないけれど、スリーと同じような配慮が必要だったりする。

 エプロンはつけていない。

 食べこぼしが多いかもだけど、彼女も14歳だし、恥ずかしいだろうと思った。

 スリーは、エプロンの存在が当たり前だと思っているかもだけど。

 

 お出かけの際は、ゼロとワンとツーは車椅子で、スリーは母さんと手を繋いで、片手に白状を持つ形になる。

 

 ある時、フォーが顔を近づけて本を読んでいた。

 ゼロとワンとツーとスリーも点字で読むけど、フォーはなぜか点字以外にも、普通に読もうとする。

 

「フォー、これは僕が読んでる・・・」

 

 僕は恋愛をジャンルにした本は読まないけど、ファンタジーや推理、ホラー系の本が好きで、よく本棚に置いている。

 

「知ってる・・・」

 

 なぜか、フォーは僕と同じ本を読みたがる。

 これは細かく書かれた小説で、読みづらくないんだろうか?

 

「フォー、無理して読まなくても・・・」

 

「フォーちゃんも、同じ生活がしたい」

 

「どうゆうこと?」

 

「実はスリーちゃんと比べられるの。

母さんはね、スリーちゃんが優秀って。

だけど、スリーちゃんは点字は読めるかもだけど、普通の文字や景色はわからない。

だけど、フォーちゃんはぼんやりだけど、景色はわかるし、文字も頑張れば読める。

どうしたら、スリーちゃんに勝てるかな?」

 

 フォーが、こんなことを思っているなんて、知らなかった。

 

「母さんは、スリーがどうしても可愛いんだ。

僕も、何度か思った。

だけど、フォーはスリーと比べて、どうこうってことはないと思っている。

うまく言えないけど・・・」

 

「言えなさすぎ」

 フォーがクスリと笑った。

 

「セブンも、シックスも、ファイブも、わかってるから、それにフォーが落ち込みそうになったら、おばあちゃんのところとか行こうか?」

 

「うんうん、行く行く」

 

 僕、フォーのことなぐさめられた?

 

全盲の弟と弱視の妹

 僕たちは、溺愛されるのを目の前にしても、嫉妬しない。

 

 なぜなら、

 ゼロ 0、00

 ワン 0、01

 ツー 0、02

 スリー 0、03

 の全盲の弟と、弱視の妹とわかっているから。

 

 誰かがつきっきりでいてあげないと、生きていけない。

 スリーはある程度のことはできるみたいだけど、ゼロやワンやツーは日常的なことはできない。

親バカと孫バカ

 僕の母さんは、末息子のゼロが可愛い。

 父さんは、末娘のワンが可愛い。

 母方の祖父、つまりおじいちゃんがいるけど、ゼロやワンよりも1日だけ早く生まれた13歳のツーが可愛くて仕方ないみたいだ。

 

 まともなのは、母方の祖父と父方の祖父母だろうか?

 

 溺愛もいいけど、残りの妹たちのことも、見てあげてと思うことも何度かあった。

 

 ゼロは母さんに学ランを着せてもらい、ワンは父さんにブレザーとリボンの制服を着せてもらい、ツーはおじいちゃんにセーラー服を着せてもらった上にスカーフまでしてもらっている。

 

 母さんにとって、ゼロは恋人。

 ゼロに彼女ができたり、女友達がいると嫉妬してしまうために、男子校に通っている。

 小学6年生の頃に、ゼロが女友達に告白されて、彼女ができた。

 その時に、いろいろと揉めた。

 

 母さんは娘に可愛い服を着せたいこともあって、ワンは父さんが独占してるし、ツーはおじいちゃんの物となっているため、13歳のスリーにそういったことをさせている。

 スリーは4月2日生まれで、ツーは4月3日生まれで、ワンとゼロは4月4日生まれ。

 この4人は同い年の姉弟だ。

 身長が151、2かつ、細身なために、可愛い衣装や大人が着るような、幅広い年代のファッションができる。

 母さんは、恋人ゼロの次にスリーを溺愛してる。

 ピンクのフリフリのスカートだって似合う。

 それにスリーは、お人形のように可愛く、モデルもやれるくらいの才能もある。

正反対の長女と長男

 僕は、長男。

 魔法属性は雷、電気、光。

 右利き。

 

 妹のセブンは、長女。

 魔法属性は水、お湯、闇。

 趣味は、バイオリン。

 一人称は「ぼく」

 左利き。

 食べることが好きで、よく兄の分も食べるゲーム、スイーツをはじめとした甘いものや辛いものやシチュー(シチューや甘いものは食べて気持ち悪くなるとか、辛いものは舌がヒリヒリするから嫌みたいだ)は好きじゃない。

 炭酸ジュースは甘いものだけど、ガブガブ飲んでる。

 特に好きな食べ物は魚料理とサラダと揚げ物関係(特にポテト)と白米とパン関係(バンバーガー)とカレー。

 一緒に食べに行く時は、食べ放題にしないと、僕の分まで食べられる。

 そして、嫌いなものは絶対に手をつけない。

 

「おにい、ちょっとだけ・・・、ちょっとだけっす。

おにいの物、食べたい」

って言いながら、全部たいらげてしまう始末。

ブラコン妹

「ひとり、こわい・・・。

おにいと寝る」

 

 彼女は短い髪と、15歳になってもお兄ちゃん離れできない妹のセブンだ。

 

 母さんは末息子の13歳のゼロを溺愛しているし、父さんは末娘の13歳のワンを溺愛している。

 ゼロは双子の弟で、ワンは双子の姉だ。

 2人が生まれた時から、親バカが止まらなかった。

 その頃から、当時2歳だったセブンは、僕に甘える、言わば「ブラコン」と呼ばれるものになった。

 

 僕は、いまだにセブンと寝ることがある。

僕の弟妹たち

僕には、弟と妹がいる。

 

長女セブン

身長159、7センチ

 

二女シックス

156、6センチ

 

三女ファイブ

154、5センチ

 

四女フォー

152、4センチ

 

五女スリー

151、3センチ

 

六女ツー

150、2センチ

 

七女ワン

149、1センチ

 

二男ゼロ

147、0センチ